ワシヅオートセンターです
日産 ダットサントラック(LFMD22)です
全体の写真を取り忘れてしまいました。作業途中の写真ですが、この顔のやつです
他社車屋さんより中古車の納車前整備の依頼で入庫です
作業する箇所は指示されてますので、それに沿って行い 他にダメな個所がないかチェックします
まずは依頼のフロントのロアアームの取替です
後でまた出てくる写真ですが、現在装着されてるロアアーム(写真左)のボールジョイントには液ガスがてんこ盛りに塗られています
液ガスを除去するとボールジョイントブーツがバックリと割れていました
このブーツが割れていると車検に受かりません
そこを、割れていることを隠すため液ガスを塗って車検通しちゃおうという理屈です
本来は交換作業を行います
車種や、ブーツの中のボールジョイントの状態、部品の設定上だったりで
ブーツだけ交換したりボールジョイントごとだったりアームごと交換したりするわけですが
当たり前ですが、部品代と工賃が発生します
お客様から「そんなにお金払えないから、なんとか車検通してくれ!」なんて言われて泣く泣くこういう手段を使ってしまう車屋さんもあるかもしれません
ユーザー車検なんかだと、「こうすれば車検通るよ」なんてアドバイスされてやっちゃう方もいるかもですね
一番最悪なのは、車屋さんが「作業が面倒くさいから」「時間がないから」といってこういう手段を使ってしまうことですね。残念ながらそんな話も聞いたことがあります
このお車はどのパターンかは分かりかねますが、今回アームごと交換しますので車検もOK!and足回りのリフレッシュも出来ますね!
話が逸れましたが、作業していきます
ロアアームにはトーションバースプリングが接続されていますので、これを切り離す必要があります
そのままではトーションバーにねじりの力が加わってますので外すことが出来ません
1度トーションバーを、ただのバーになるまで緩めてあげます
ここのナットを緩めてねじれを解消してあげます
作業前に出ているボルトの長さ、もしくはネジ山の数を測っておきましょう
でないと車高やアライメントがズレてしまいます
また、左右で同じボルトの長さではないです 左右それぞれ計測しましょう
トーションバー外して、各ボルトは切り離したのですが
ドライブシャフトと干渉してアームが抜けません
なんとか抜けないかいろいろ試してみましたが、結局ドライブシャフトを抜きました
正確には抜けるギリギリまで持ち上げてアームを抜きました
新旧比較です 塗りたくられた液ガスで一目瞭然ですね
あとは逆の手順で組んでいけば完了です
各取付ボルトはタイヤ付けて着した状態で本締めします
新品にバンプストッパが付属してこなかったので、古い部品から移植します
ナックルストッパには固いグリスを塗布してあげます
これしておかないと、ハンドルいっぱいに切って走るとグキグキ異音が出ちゃいます
スタビライザーのリンクのブッシュがパキパキに劣化していたので、せっかくの機会ですので一緒に交換しました
続いて依頼のブレーキまわり
ホイールシリンダーとキャリパのOH
ピストンは樹脂製 左右4つのピストンのうち1つに欠けがあったため、そこだけ新品に交換しました
次は油脂類
フロントとリヤのデフオイル交換
リヤデフはLSDが入っているのでLSD対応のオイルを入れましょう
純正オイルを手配させていただきました
ATFを交換 フィルターも交換したいところですが、依頼に無いので今回はパスです
その他の依頼で、補器ベルト交換
マルチリフレクタのヘッドライトを純正戻し クリアのコーナーレンズも純正に戻しました
デスビのキャップとローター交換 ローターはだいぶ摩耗しているので納車整備で交換できてよかったですね
最後に依頼のシャシブラック塗装
前日の夜に下廻りを洗浄
ボディが白なので、飛散しないように注意しながらブラックを吹きますのでかなり時間が掛かりましたが、きれいに塗ることが出来ました
トラックなど下廻りが容易に覗けてしまう車は、塗っておくと非常に見栄えがいいです
塩害地域でなければ、この程度のブラックでも防錆効果はあるはずです
繁忙期でして他の作業と並行で行いましたので、少々お時間いただきましたが無事収めることが出来ました
こういったメンテナンスのご依頼承ります
事前にお打ち合わせさせていただけるとスムーズに作業には入れますので、ぜひご相談ください
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