ワシヅオートセンターです

スズキ ハスラー(MR41S)です
フロントガラス交換に伴うフロントカメラのエーミング作業、同業他社からの依頼で入庫です

この車には、デュアルカメラが搭載されています(厳密にいうとこのタイプの)

読んで字のごとく、2つのカメラで前方を見てまして
車線のはみ出しを教えてくれたり、前の車に追従したり、いざという時、衝突軽減ブレーキを作動させるわけです 優秀ですね!(※機能には限界がありますのでご注意を…)
ちなみに、ハスラー=デュアルカメラと思ってはいけません
同じMR41Sのハスラーにはデュアルセンサーが搭載されている場合もあります
後々詳しく書きますが、後継車のMR92Sのハスラーはデュアルカメラでも作動は同じですが、少し仕様が違います
この辺を理解しておかないと、エーミングのターゲットが違ったり、距離が違ったり、同じセンサーなのに見た目が違うから違うセンサーだ などと勘違いが生まれます
1度勘違いが始まると、ドツボにはまります(^_^;)
あと、これを説明しにくい
すこし話がそれましたが、作業していきます
ディーラーさんや、エーミングをしょっちゅ行う工場は、ある程度の場所に線が引かれてたりターゲットを固定してるそうですが
当店、そんなに頻度はないので毎回1から線引きしてます
終われば毎回完全撤去します
なので毎回マニュアル見ながらマニュアル通りにやってます
少し大変ですが、慣れてきました ^^)


まずは、車の中心を出します 中心を出す位置は車種により違いますのでマニュアル参照

中心を出したら、そのまま前方までセンターのラインを出します
ここまではどの車もだいたい同じ

フロントの中心から所定の長さの位置に直角の線を1本に引きます
ここが同じスズキ車だからと思ってはいけないところ、デュアルカメラとデュアルセンサーでは当然距離が違いますし、デュアルセンサーでも仕様によっても距離が違います
ちゃんと調べてマニュアル出せば大丈夫です

そうしましたらターゲットを準備
これがデュアルカメラ用のターゲット お値段10万円オーバー(^_^;)
汚してエーミングに支障が出てはいけないので、
このターゲットに触れるときは新品の軍手着用が義務です(ー_ー)!!

先ほど直角を出した所定の位置に置きましたら、エーミングの下準備は完了 ここからが本番です
いつもターゲットが風で倒れないかヒヤヒヤしてる…

コンピュータ診断機を繋ぎまして
画面をポチポチすると

エーミング実施状態が「実施済」となります
先ほどやっていた下準備が良ければ20秒ほどで終わります(^-^)
ですが、実はまだ作業完了ではなくその上に自動調整状態が「初期状態」となっています
ここからは公道に出まして走りながらの作業となります
と言いましても、車が自動で行いますので人間は完了になるまでひたすら運転をし続けるだけです。
デュアルセンサーの車は5分ほど走れば終わりますが、デュアルカメラは30分ほど走らないと終わりません
両側に白線がある道路を走った方がいいので、私はバイパスに乗っちゃいます♪
意外と白線を気にして走ると、一般道の白線って消えかかってるんですよね

30分程走行してきました
ピントがずれてますが、「初期状態」から「完了」に変わりました
ここまでやって作業完了になります
この実走行による自動調整の存在を知らない人がたまにいますが、必要な作業ですよ?
以上、ハスラーのエーミング作業でした
町の車屋ですが、こんな作業もやってます
ここから、ハマったお話です 失敗談
今度もハスラー(MR92S) フロントガラス交換に伴うエーミング作業
他の整備工場よりエーミングのみ作業依頼で入庫

いつも通り、ターゲットを所定の位置にセッティングしましてエーミングしますが…

エラー、、、? アレ、オカシイナ…
何度かやってみるもエラーが出ます… アレ…?
ターゲットのセッティングが悪かったのかと、再度1から位置だししても、エラー…
過去、何度かエラーを出したことがありますが、ターゲットを置く位置が明らかに間違えてたり、ターゲットの向きを間違えてたりと 明らかに間違えがあったときのみ こんなにエラー続きは初…
もしかしてターゲットの横に置いてある工場扇をターゲットと誤認識してる?と思いどかしてみるも、エラー…
夕方からの作業でしたので、西日が影響してる?と思い窓を毛布で覆ってみるも、エラー…
ならば西日が当たらないようにと、場所を変えてみるも、エラー
診断機をGスキャンからSDT-Ⅱに変えてみる、エラー
なにかおかしいと思い、スズキのディーラーさんに問い合わせてみます いろいろアドバイスを頂く
工場の蛍光灯を消してみる、エラー
工場の蛍光灯の右側だけ消してみる、エラー
工場の蛍光灯の左側だけ消してみる、エラー
暗くなってしまったので、翌日に持ち越し
以前、西日だったり暗くなってからエーミングしたこともありますが、問題なくできましたが・・・
翌日、引き続きスズキの人にアドバイス頂いたことを含め実施しましたが、何度やっても、エラー
たぶん、30回はチャレンジしました
最後の方は「このガラス、日本製を謳った偽物か?」とか言ってみたり
いよいよ分からず、ディーラーさんに泣き付き、持ち込こんでやってもらう事に
ディーラーさんへ運ぶと、エーミングの準備をしておいてくださり
すぐにやって頂けることに(お昼休み時間なのに快くやって頂いた)
結果は同じくエラー (残念という気持ちとともに、少しホッとした)
そのまま車を預けて診ていただくことに
数時間後、ディーラーさんから電話が来まして エーミング完了しましたとのこと
「ありがとうございます!!助かりました!!!」
大事なのはここから、なぜエラーが当店でもディーラーさんでも出たのか
そして、なにが原因だったか
詳しく教えていただきました(ほんと教えてくれるのありがたい)
先述のMR41Sはカメラがボディー(屋根)に固定されてるそうです

この形のタイプです
そのため、フロントガラスを外してもカメラはボディーに残ったまま
つまりはガラス屋さんはカメラにノータッチでガラス交換が可能とのこと
しかしながら、MR92Sからはカメラの仕様が変わりまして
ガラスに固定されるようになりました

それがこの形のタイプ
ガラスに固定されてしまっているので、ガラス屋さんは一度カメラを外し、ガラスを交換し、カメラを取り付ける、という作業をしています
今回のケースはカメラを取り付ける際に、きちんと最後まで金具にカメラがはまっていなかったため
カメラが明後日を向いてしまいエーミングが出来ないという事でした
知ってる業者さんからすれば常識かもしれませんが、知らない人間にとっては迷宮入りでした
もちろんこの時私も初めて知った
ちなみに、ガラス固定のカメラはカバーを外すとこうなっています

これは当店の代車のエブリイ(現行車)ですが、確かにガラスにカメラの固定具が付いていてカメラがそこにはまっています

上の写真のように固定具にカメラがパチンとはまっているのが正常

今回の事例は、上の写真のように最後まではまりきってないことにより、カメラが明後日を向いていたということが原因でした
単純かつ初歩的な原因に振り回され、だいぶ精神的に疲れましたが、大変勉強になりました
一生忘れませんので、次からは同じことは起きないはずです。笑
ちなみに、なぜカメラをボディに固定からガラスに固定になったのかですが
ボディに固定ですと、どうしてもカメラとガラスの間に隙間が生まれてしまうそうです

ちょっとわかりにくいですね…
この隙間のせいで、結露が発生したり
清掃の時にガラスクリーナー的なものをスプレーや霧吹きでガラス(車内側)にシュッとやった際に、隙間に入り込んで取れなくなったり、カメラのレンズについてしまったりというトラブルを防止するためだそうです
(もちろんガラス固定のカメラにも僅かに隙間はあります)
ちなみに、カメラユニットの中には結露取り用のヒータも内蔵されています すごいですね
これからはデュアルカメラセンサーは全てガラス固定に移行していくそうなので
今のうちに学べてよかった情報です
大変勉強になりました