ワシヅオートセンターです

ダイハツ ウェイク(LA700S)
車検で入庫です なのですが、予定の日に待てど暮らせどなかなか来店されません
忘れちゃったのかな?なって思っていたら電話が
「向かってる途中で、エンジン突然止まっちゃって掛からなくなっちゃったからレッカーで運んでもらいます」
とのこと
幸か不幸かなんとも絶妙なタイミングで壊れてしまったようです
いや、壊れたからどのみち不幸ですね
ちなみに こちらのお車は、よく車検や修理をご依頼いただいてる会社さんのお車でして
最近、中古で購入されたそうで当店には初入庫になります

走行距離は約16万km 見た目はきれいですが、なかなか乗ってますね
見ていきます

エンジンルームを覗きますと、なにか落ちてます


救出 ウォーターポンプのプーリです
プーリーはウォーターポンプの軸に4つのボルトで留められていますので、どうやら軸が折れたようです

プーリが脱落したことにより、ベルトは外れてクランクプーリとA/Cコンプレッサに8の字に絡まっています
これによりクランクがロックされてエンジンが止まり、掛からなくなったと思われます
上の方には折れてしまったウォーターポンプが見えますね

ベルトはどうにもこうにも外れないので切って摘出
どのみち再利用は出来ませんので
ベルトなしの状態でスタートボタンを押してみますと、無事エンジン始動
どうやらこのベルトが絡まったことでエンジンが掛からなかったようです
ちなみに、ベルトを外した状態でエンジンを掛ける際は必要最小限の時間にしましょう
オルタネータは発電しませんし、ウォーターポンプも回らないのであっという間にオーバーヒートしちゃいます
それと、今オーバーヒートってワード出しましたが、このお車もオーバーヒートしていないか心配です
おそらくはウォーターポンプが折れた瞬間にベルトが絡まって、一瞬でエンジンが止まったと思いますが、トラブルの瞬間を見てるわけではないので何とも言えません ウォーターポンプを回してみないと判断ができません
オーナーさん(会社の担当者さん)に確認を取り、まずはウォーターポンプとベルトを交換しオーバーヒートしてるか確認させていただき、今後の整備を考えようという事で合意しました


ウォーターポンプとベルトを装着してエンジン始動 どうやら問題ないようです
これで一安心ですので、車検整備を進めていきます
A/Cのベルトも新品に交換しました

プラグホールパッキンからオイルが滲んでます
こういったところは放置してもいいことがないので、見つけた段階で交換しましょう


パッキン交換実施

きちんと冷却水のエア抜きを実施
その他車検整備を行いました
幸か不幸か車検に向かっている途中で壊れてしまったこちらのお車
ダイハツのKFエンジンはウォーターポンプのトラブルは多いです が、だいたいは異音が出たり冷却水が漏れたり
軸折れはめずらしいなーなんて思っていたのですが、写真を整理してるときにふと気が付きました


上の写真が入庫時 下の写真がウォータポンプ交換したときの写真
矢印のところ間隔が全然違いますよね 写真の角度が違うのでわかりにくいですが、ねじ山の数を見てもらえば分かると思います
ここはベルトの張りを調整するアジャスターなのですが、上の写真はかなりベルトを張っている状態です

ベルトの張り過ぎで、ウォータポンプの軸が折れてしまったかもしれませんね
前回ベルト交換か調整した車屋さん、ベルトの張りはきちんと調整しましょう
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