ワシズオートセンターです
ヒノ レンジャー（FC7J）です
他社車屋より警告灯の点灯と、エンジン回転が途中までしか上がらないとの事で入庫しました
まずはエラーコードを確認 いろいろ出てますね これ以外にもABSのエラーコードもありました
おそらくはこの中の1個が悪さして、他のコードを引っ張て来てると思われます
いろいろ調べていきますと
エンジンECU(アクチュエーター）というヒューズが切れていました
試に新品のヒューズに入れ替えてみますと、チェックランプは消え、エンジンも吹け上がり、エラーコードも過去故障になり絶好調です
これで直ったＯＫ！では意味ありません なぜヒューズが切れたかが大事です
普通にエンジン掛けてる分にはヒューズは切れません なにか動作が入ると切れるのかもしれません
再びいろいろ調べていきますと
診断器の中にEGR開度を任意に変えることが出来るアクティブテストがありました
エラーコードにＥＧＲのコードがありました、これはいい機能です
診断器のEGR開度の指示値を上げても、ポジションセンサーが読み取っていません
おかしいなーって思っていたら30％になったら、さっきの15Aのヒューズが切れました
整備書を参考にEGRのアクチュエーターの単体点検を実施しここが不良だと判断しました
とても分かりにくいですがここら辺にいます
この奥にカプラーがいるんですが手が入らず、ある程度バラしていかないと単体点検できませんでした
バラしてる途中なんですが、EGRバルブ外すにはインテークパイプ外す必要ありまして
その手前に赤で囲ったパイプがあるんですが、これを外さないと抜けてきません
これ、冷却水のパイプなんです 冷却水も抜くことになります
出来たら作業は最小限にしたかったのですが
ウォータラインやインテークパイプなどもろもろ外してEGRバルブも外しました
ここにバルブがあるのですが、ススが大量に堆積しています
おそらくですが、ススが詰まりすぎてバルブを思うように動かせなくなりアクチュエーターもしくはコンピューターが不良になってしまったと考えます
EGRって排気ガスをもう一度エンジンに吸わせて排気ガスをきれいにしようとする装置ですので
ここにススが溜まることは構造上仕方ないことです
高速道路などを高回転でバンバン走る人はいいかもですが、特にユニック車や作業車みたいな停まった状態でひたすらPTO回してたりすると溜まりやすいのかもしれません
ちなみに、ここまで外しといてですが部品が欠品でしばらく入庫しません
かと言ってリフトを占拠させておくわけにもいけません
しかし冷却水も抜いてしまってるのでエンジンもかけられません
フォークリフトで引っ張りだして、あとは人力で押して駐車場へ
おとな3人いれば4ｔ車も押せちゃうもんですね
待つことやく2週間 部品が届きました
アクチュエーターとバルブとパイプがセット出ます
もちろんパイプのガスケットやウォーターラインのガスケットも頼んでおきましょう
一度この段階でコネクタを繋いでアクチュエーターが動くかテストしてみます 問題なく動作してくれました
事前にある程度組んだ状態で車に載せます
全部部品を取り付けて、冷却水入れてエア抜き もちろん、エンジンも普通に掛かってます
診断器繋いで、EGRを手動で動かしてみます
ちゃんとポジションセンサーが読み取ってくれてますね
交換前は30％でヒューズが切れましたが、今回は100％まで動かしてもヒューズも切れませんので問題無いようです
エンジンの隙間からアクチュエーターの動きが見れました
きちんと動いています
あとは、試運転をして不具合が無いかを確認しましたら作業は完了です
念のためバイパスを往復して、がっつり試運転をさせてもらいました
再発しないことを祈ります
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