ワシヅオートセンターです
ホンダ アコードユーロR(CL7)です
車検で入庫頂きました
その際にミッションオイルの交換の依頼をもらいましたので、一緒に交換していきます
ちなみに、こちらのお車は走行距離11万Kmほど
2,3年ほど前から当店を利用してくれてるのですが、それ以前の整備歴は不明です
ミッションオイルの交換が初めてでも、2回目だとしても、やっておくことに越したことはありません
リフトにかけて車体を持ち上げまして、ミッションの下側なのですが、オイルのしずくがありますね
どこから出てきてるか辿ってみると
運転席側のドライブシャフトの付け根 デフのオイルシールからですね(ミットシールだったりサイドシールって言ったりもします)
正直言って、この程度なら清掃すれば車検は通せちゃうかもですが、長く乗り続けるなら修理は必須です
ましてやミッションオイルを交換したいとの事ですので尚更一緒に直すのがタイミング的にベストです
もちろんですが、費用は掛かります
よく勘違いされがちですが、 車検に通る・通った = 何も不具合の無い車・乗り続けられる車 ではありません
ちなみに、助手席側は漏れていません
ですが、片側がダメになったらもう片側もそのうちダメになる可能性が高いので、一緒に作業するのがベターです
もちろんですが、左右分の費用は掛かります ですが、長い目で見ればここで一緒に行う方が結果的に費用を抑えることにはつながります
お客様と相談し、左右とも交換を行っていきます
まずはミッションオイルを排出 (このオイルが出てきてる瞬間を撮るのが意外と難しい)
ドライブシャフトを抜きますので
足回りを分解
ドライブシャフトを抜くと見えてくるのが漏れの原因のオイルシールです
ちょうどいい棒でこじって抜きます
新しいオイルシールに交換します
一番内側のところに斜めの線が入っているのが分かりますか?
こういった場合は左右で部品が違うので注意が必要です
ドライブシャフトが前進方向に回転したときに内側に入っていく方向にしましょう
逆に組むとオイルジャジャ漏れです
上の写真は運転席側ということになります
新品組付け リップ部には薄くグリスを塗布しておきましょう
反対側も交換 助手席側はすこし奥まっていて組付けしにくいですので慎重に行います
そうしましたら、外した部品を元に戻しつつMTオイルを注入します
ホンダ車のMTオイルはちょっと特殊です エンジンオイル並みの柔らかさの粘土です
75Wとか80W以上のよく使われるギヤオイルだとシフトフィーリングが極端に固くなります
サーキットを走るなどでなければ、純正のオイルをおすすします
以上、MTオイル交換と一緒にデフのオイルシール取替でした
ちょっと話変わりまして、オルタネータやエアコンのコンプレッサ回してる補器ベルト
(総称してファンベルトって言ったりもします)
この車はベルトの張りを自動で調整してくれるオートテンショナが付いています(最近の車はオートテンショナを採用していることが多いですね)
オートテンショナの方がベルトの寿命は長い印象です ですが、いつかは寿命が来ます
黄色の〇で囲っている矢印があるのですが、ここがテンショナーの土台部分
赤と黄緑の線が引いてあるのが、テンショナーの動く部分です ベルトの伸びに追従して個々の部分が回転していきます(実際は線は引いてありませんがここだけ鋳出しのようになっています)
上の写真は矢印が黄緑の線を指しているのですが、ここまでくると交換したほうがいいですよの合図です
もちろん、ここまできていなくてもベルトにヒビや亀裂があれば交換です
新しいベルトに交換です
赤い線の方へ移動しましたね
ちょっとの差じゃない?って思っちゃうかもですが、これがベルト寿命のサインになります
このサインを見逃してしまうと、のちのちのトラブルに発展しちゃいます
その他、車検整備を実施致しました
年式や走行距離が延びてくると必然的に劣化・修理箇所は出てきてしまいます
スピード車検や、通すだけ車検が流行っていますが、決してそれを悪とは言いません
ですが、今の愛車を長く乗りたい・トラブルなく乗りたい という方はしっかり整備していくことをお勧めします
劣化や修理箇所は早め早めに直していくことが、長い目で見てコストを抑えることにもつながりますよ
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